meiguiyouxiangのひとり旅

会社員が、週末+少しの年休で旅行しています。たいていひとり旅です。

厦門〜土楼〜コロンス島 [中国語のこと]

中国の言語、方言は本当に多彩ですが、華南地方は特に複雑です。

今回行ったところでは、大きく言って、閩南話か客家話が話されていました。

もちろん普通話(北京語)も問題なく通じます。

厦門市内でも、年配の方が話す普通話は、やはり訛っていましたが、永定県下洋鎮の初溪小学校の子供たちは、ほとんど訛りのない標準的な普通話を話していました。

初溪村で泊まった土楼には、私以外にもう一組の旅行者が泊まっていて、普通話や英語で話しているのが聞こえたのですが、土楼の老板によると彼らはシンガポール華人で、祖父の代にシンガポールに移住したそうで、普通話と広東客家話を話すとのことでした。わざわざ広東客家話と呼ぶくらいですから、福建客家話もあるに違いありません。

コロンス島で泊まった宿の女の子が話す普通話は、やや台湾国語風でした。軽声になるところもしっかりと声調が付いているとか、文末に北方ではあまり聞かないような語気詞がやたらついてたりとか。

テレビドラマ『流星花園』が流行った頃から、北京あたりでもこんな話し方の若い人が一気に増えた気がします。

 

土楼の老板と、

「家では客家話で話しているんですよね?」

「そうだ」

といった話をしていて、何気なく

客家話でニーハオはなんて言うんですか?」

と聞いたところ、これが大変な愚問でした。

 老「客家話にニーハオなんか無い、そんな他人行儀な言葉。人と会ったら相手の名を呼ぶんだ、例えば君と会ったら、「やあ、めいべい」 それだけだよ」

 私「じゃあ、名前を知らない、初めて会った人だったら?」

 老「名前も知らない人?それは一体どういうシチュエーションなんだ? まあでも、「やあ、おじいさん」「やあ、お嬢さん」「やあ、小さいお友達」そんな感じだよ。とにかくニーハオなんて、そんな挨拶を交わすことは無いね」

この説明を聞いて、なるほど方言というのは、そのコミュニティの中で話すものである、と改めて思いました。

 

アモイ島からコロンス島へ行くフェリー乗り場の待合室は、中国全土から集まった人々でひしめきあっていました。

団体客やチケットを予約している用意周到な旅人たちは、20分おきに出るフェリーに次々と乗り込んで行き、私を含む行き当たりばったりな旅人たちは、窓口の長蛇の列に並んで数時間後のチケットを買い、長椅子や床にぎゅうぎゅうに座ってひたすら待ち続けるのです。

私の隣には派手目のギャル(死語)2人、そして私たちの前には明らかに田舎からやってきた、大きなスーツケースを持った母息子の2人が床に新聞紙を敷いて座っていました。

彼らが話しているのがなんとなく聞こえて、私とギャルは約2時間後、母息子は1時間半後のチケットを持っているようでした。

  息子「え?いまから行って、夜に帰るの?コロンス島はすごく楽しいところなのに、そんな短い時間じゃ何も見れないんじゃないの?」

 ギャル「そんな、わざわざ泊まるほどじゃあ……」

  息子「学生なの?」

 ギャル「働いてるわよ」

  息子「へ~若く見えるね」

母息子は田舎から来たのだろうと、なぜ私が思ったかというと、この2人が話す普通話が、訛っているだけでなく、ものすごくたどたどしかったからです。

ここ厦門の人たちだって、もちろん訛っているわけですが、私はこれまでどこの地方でも、こんな普通話を話す中国人を見たことがなく、明らかに学校で習った普通話を、ここぞと一生懸命話しているようなたどたどしさだったのです。

ギャルもときどき「え?何?」「なんて言ってるかわからない」なんて何度も聞き返したりするくらい。

留学時代、私たち日本人は、いつも不思議に思っていました。

このおっさんはこんなに訛っているのに、通じている。なのに私が話す普通話はなぜ通じないのか?

その答えを、いま見つけた気がしました。

彼らはきっと、その地方特有の訛りの中で通じ合っていただけなのです。

現在、誰もが気軽に長距離を旅行するようになり、遠く離れた地方の、従来では接触し得なかったグループの人と人が交流するとき、彼らもまた、共通語である普通話にてコミュニケーションをとっていて、ときには通じなかったりしていたのでした。このギャルと母息子のように。

中国現代的文学の父、魯迅は次のように述べています。

 

其实,文言和白话的优劣的讨论,本该早已过去了,但中国是总不肯早早解决的,到现在还有许多无谓的议论。例如,有的说:古文各省人都能懂,白话就各处不同,反而不能互相了解了。殊不知这只要教育普及和交通发达就好,那时就人人都能懂较为易解的白话文(《无声的中国》)

 

実は、文語と口語のどちらが優れているかという議論は、もうとっくの昔にすんでいるはずであります、だが中国ではとにかく手っ取り早く解決するというのはどうしても承知しないので、今でもまだいわれのない議論がいろいろ行われています。たとえば、文語ならどこの省の人でもみな分かるが、口語は土地によって違うのだから、かえってお互いに理解し合うことができない、という人がいます。ところがこれは、教育が普及し、交通が発達しさえすればよいのであって、その時になったら、人々はみな比較的分かりやすい口語文を理解することができます。(『声なき中国』増田渉訳)

 

これは1927年に香港で行なった講演を、厦門に滞在中に書き起こしたものですが、この文から約90年後、厦門のフェリーターミナルで、私はまさにこの口語文による交流が行われる時代が到来した現場を見たのでした。

厦門〜土楼〜コロンス島 [5日目]

 11/26(月) コロンス島散策

朝の散歩へ。

宿の玄関が開くのは7:00で、それ以前に外出したい場合は微信でお知らせするシステム。

妹がパジャマ姿で出てきて、鍵を開けてくれた。

昨日行けなかった、コロンス島最高峰の日光岩へ。

日光岩遊覧区として、結構なハイキングコースのようですが、7:30までは、25元で日光岩のみ入場可となります。

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7:30を過ぎたあたりから人が続々とやってきたので退散。頂上の展望台は面積が狭くて、人が多い時間帯はちょっと怖いかも。

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その後、コロンス島内散策。

ひたすら歩き回る。

特に目的地があるわけじゃなく、ただただ重厚な洋館を眺める。

時々GPSで確認して、方向転換する。

 

 

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黄賜敏別墅

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番婆楼

ここで気づいたこと。

厦門島とを結ぶフェリーは、三丘田埠頭か内厝澳埠頭に発着し、方角的に三丘田が表、内厝澳が裏みたいなニュアンスがありますが、宿が三丘田のすぐ近くもしくは東沿岸部なら三丘田、内陸部なら距離に関係なく内厝澳から上陸するのが良いように思いました。

なぜなら、埠頭から島中心部に向かって歩き始めたとき、三丘田からは一気に急勾配になるからです。キャリーケースを引っ張ってあそこを登り降りするのは大変でしょう。

 

小雨が降ったり止んだり。

なんとなく周囲と趣が違うな〜と思う洋館があって、掲示を確認したら旧日本領事館だった。

こんなとき自分が日本人であることを実感します。建築や美術の様式に詳しくない私が持っている「日本人の感覚」。

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歩き疲れて宿に戻る。

コーヒーを淹れて、最後にもう一度テラスを堪能。

 

帰国の途へ

残念ながら雨。

片手で傘、片手でキャリーケースを引っ張りながら下り坂を歩くのはツライので、100均のレインポンチョを着て*1、内厝澳埠頭に向かいます。

11:00頃、邮轮中心码头に到着。

フェリーを降りると、係員が「空港バスはこちら」と言いながら誘導していて、なーんだ、昨日あんなに右往左往したのに…

ベンチに座って待っているとバスがきて、係員が「高崎机场〜」と言っている。

エアポートリムジンバス的な塗装ではなく普通のバスで、ここからは他にも長距離バスも出ているようなので、中国語が得意でない方は、チケット購入時に空港に行くことをアピールしておくと良いかも。

同様に、バスが空港近くになったときも、運転手がおもむろに

「T3的有吗〜?(第3ターミナルに行く人いる?)」*2

と声を上げるので、ここでも「有有有有有!!!!!」と猛アピールが必要です。

異国のバスは、これがあって怖い。返事し損ねると通過しちゃう危険。

  

 用心に用心を重ねたので、12:00前には空港に着いてしまう。

というわけで、ほぼ定刻通りに無事帰国。

 

*1:土楼へのバイタク対策に持ってきてた

*2:「ti san」って、中国語は音節が短い上に略語が多くてリスニングが難しいな、ってつくづく思います。ていうかT3は国際線なんだし英語放送したほうが…

厦門〜土楼〜コロンス島 [4日目]

11/25(日) インスタ映えを探せ!

起床後、朝食のためホテル周辺の中山路歩行街をウロウロ。

昨夜、BRTの駅からホテルまで歩いているとき、あちこちで「花生汤」の看板を見て、あれを朝ごはんにしようと決めていました。

路上の屋台で花生汤と、油条が売り切れだったので揚げドーナツ的なのをテイクアウト。

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花生湯

これがびっくりするくらい美味しかった!

ピーナッツを柔らかく、ほんのり甘く煮たお粥みたいなの。

というか、今回の旅で一番美味しかったのはたぶんこれ。

 

バスで厦門大学へ

厦門大学は人気の観光スポットらしく、入場制限しているので、事前の予約が必要です。

でもそれは授業のある平日のみ。地球の歩き方や皆さんの旅行記によると、土日は予約不要とのこと。

正門前には観光客の団体が集合写真を撮っていたりして、ごった返しているのをかき分けながら門にたどり着くと、、、がーん、通年予約が必要って!?それもちょうど1ヶ月前に変更になってる!

微信厦門大学をフォローして、予約するシステム。

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二次元コードを読みとり、予約フォームを見てみると、身分証明番号の入力欄があったので、門衛に「私は外国人なのですが、これは?」と聞いたら「パスポート番号だ」そして「いま予約しても今日は無理だぞ」と言われる。

昔、中国には外国人料金というのがあったけど、同時に「外国人なんです」「このために日本からわざわざ来たんです」と泣きつくと、色々なところで特例が認められたりもしたもんですが、そんな手が通用する時代はとっくの前に終わりました。むしろ、事前に微信で予約とか、外国人に門戸を閉ざしてるよね!

 

それにしても、厦門大学の何が、こんなに参観者を集めてるんでしょうか?どこの名門大学もこんな観光スポット化してんの?

かくいう私も、よくわからずとりあえず行ったわけですが、いちおう大学の専攻は中国文学で、卒論は阿Q正伝の精神勝利法についての考察だったので、魯迅が教鞭をとった厦門大学を参観するのにふさわしい旅行者だと自負してるんですが、予約がないので入れません。

てか魯迅厦門大学に5か月ほどしか勤務してない(厦門にあまり馴染めなかった)のに、魯迅紀念館まで建てているとは、なかなかのやり手。

 

おしゃれエリア沙坡尾〜民族路

大学近くのおしゃれカフェエリア、沙坡尾に。

まだ朝が早いのでおしゃれ雑貨屋などは閉まっていたのですが、インスタ映えするウインドウの前で自撮りするおしゃれ女子がわんさかいました。

 続いて沙坡尾から民族路を歩いてホテル方向へ。

このあたりは、華南特有のアーケード付きの洋館が並んでいて、その中に意識高い系?の自家製ロースティングコーヒー店もちらほら。

ランチは有名な乌糖沙茶面を。今朝の花生湯といい、優しい味わい…福建小吃いいなあ。

 

コロンス島へ。ここでも予定通りにいかず

ホテルに戻って荷物をピックアップして、コロンス島へ行くべく东渡(邮轮中心码头)へ。タクシー捕まえんのめんどくさいのでバスで。

どの方の旅行記にも、コロンス島行きのフェリーの混雑具合は恐ろしく、しかし外国人は予約ができないので、旅程が決まり次第まずチケット購入を!と書かれています。

だから私も、厦門大学からフェリーターミナルに直行して、まずチケットを買うべきだったんだろうけど、でも私の考えでは、日曜日の午後から遊びに行く人なんてそんなにいないんじゃないかな…とにかくチケットのために行ったり来たりすんのは面倒だし、厦門市内散策にどれくらい時間をかけるかは、歩いてみなくちゃわからないんだから、何時のチケットを買えばいいかもよくわからないし。

この日の日没は17:20。この時刻までに着いて、日光岩の頂上で夕陽が沈むのが見れたらいいや…なんて軽く考えてました。

しかしながらフェリーターミナルに着くと、なにこの長蛇の列。考えが甘かった!

ようやく買えたチケットは2時間後の内厝澳埠頭行き。いまから厦門市内のどこかに行くにも中途半端…

とりあえず、空港バス乗り場の下見に行くことに。

翌日、コロンス島からここに帰ってきて、空港に直行するので、絶対に、ここまでの旅程で犯してきたような失敗、計画変更は許されないですから。

でもそれらしき掲示が無いので、案内所で聞くことに。なんか中学生のボランティア女子が座ってる案内所があったので聞いてみると、2人で顔を見合わせて「バス乗り場はあちらです…」と自信なさげな答えで、そちらに行ってみると、それは普通の市内バス乗り場。

うーん。

さらにウロウロしていると、おっさんが「どこに行く?」と話しかけてきたので、空港バス乗り場はどこですか?と聞くと、「遠いぞ。何時の飛行機だ?間に合わないぞ」と言うので、「あなたは…?」と聞くと、「俺は運転手だ」と。

いや、いいです、今から空港に行くんじゃないので、と立ち去ると、それでも背後から「いつだ!予約すれば迎えにいくぞ!」と叫んでる。

日頃、中国全土でタクシー捕まえるのがあんなに難しいのに、こいつはなんで余ってんの?て感じ。

いったんターミナルに戻る際、あの中学校ボランティアの前を通らなくちゃいけなくて、なんか気を遣う…(小心者)

さらにウロウロして、ターミナルの警備員を見つけて聞くと、しっかり教えてくれた。バスは20分毎で、有人の切符売り場がそこにあることも確認。

そうこうしているうちにフェリーの時間に。

乗船時、人民のみなさんは身分証明証をタッチしていた。私はチケットとパスポートを係員に見せる。

しばしクルーズ。

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ようやくコロンス島に上陸。

島の中央あたりにある宿まで、GPSが無ければ到底たどり着けなかったと思います。

宿に着くや否や、突然どしゃ降りの雨。日光岩どころではない。

今日の宿はコロニアルな洋館をリノベしたおしゃれなところ。家族経営らしく、フロントの兄が私のパスポートを見て、

 兄「これお前が欲しいやつじゃないのか?もらっちゃえよwwww」

 妹「ほんとだ!www」

って盛り上がってて、なんでも日本が大好きで、留学する方法を模索中とのこと。

そういえば、フロントにも日本語の音楽が流れてました。*1

 

だけどここで問題が。

Booking.com では、銀聯カード可となっていたのに、使えないとのこと。

帰国前日の夜に余分な現金なんて持ってないので、ATMの場所を教えてもらい、この土砂降りの中、夕食がてら現金を下ろしに行くことに。ますますBooking.com の利用価値に疑いが。

相変わらずあまり食欲がなく、ひとりでレストランに入る気にもならなかったので、小吃をテイクアウトすることに。

厦門名物「土笋冻」を食べたいと思ってたのだけど、もともと見た目がグロイ上に、見るものすべて、おばあちゃんが路上に座って、家で作ってきたのを売ってる感じで、えええ、それって雨水入ってないですかね?みたいな。

明日もう帰国だしなんとかなるかも…いや体調悪いときにあれはあかんやろ…を天秤にかけた結果泣く泣く諦めて、「金包銀」という豪勢な名前の饅頭と、マンゴーをテイクアウト。

w-foods.com

宿のコロニアルなテラスでのんびり食べる。外は怖いくらいの豪雨だけど。

 

就寝時にまたもや問題発覚。

テラスの扉の鍵が効いてない。これでは外から押したら簡単に開いてしまう。

扉とベッドの間にスーツケースを置くことで対処。角度をいろいろ工夫したりして。

決して貧乏旅行をしているつもりは無いのに、海外で鍵の甘い部屋って意外と多くて、その度にあれこれ知恵を絞るはめになる。

 

*1:だがそれが誰の曲なのかが私にはわからなかった。JーPOPやアニメ、ゲームに疎いため、日本好きの外国人の皆さんにいつもがっかりされる私

厦門〜土楼〜コロンス島 [3日目]

11/24(土) 洪杭土楼群と田螺坑土楼群

6:00頃、日の出とともに早朝散歩へ。もう一度、向かいの展望台に登ります。

7:30に初渓土楼群を出発。老板の車で30分ほどで永定民俗文化村へ。

チケット売り場で福建土楼客家民俗文化村(え、永定民俗文化村じゃないの?)+承啓楼 98元を購入。

このあと午後の早いバスで厦門に帰りたい旨を話すと、出口前のバスターミナルか、承啓楼前からも厦門行きのバスが出ている。とにかく、ここには戻って来ないようにとのこと。

この永定民俗文化村へのアクセスと入り口に関する注意点については、多くの方が書かれていますが、要するに民俗村はU字型になっていて、一方の端がチケット売り場のある入口、もう一方が出口で、この出口前に永定土楼バスターミナルがあります。

うーん、時間の配分がよくわからない。それにしてもチケット売り場から土楼までの遠いこと遠いこと。

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振成楼(土楼王子)

しかし前日に散々土楼を見て、宿泊までしたので、これと言って大きな感動もなかったのが正直なところ。

振成楼では、85歳だというおばあちゃんが、上の階に登りたくない?10元だよ、と話しかけてきたので、登ってみました。

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振成楼(土楼王子)

観光客が増えはじめた頃に退散。結局、1時間ほどで出口に到達してしまう。

はっきり言って、この民俗文化村参観の必要性が、よくわかりませんでした。90元の価値があるかっていうと……決め手は振成楼を見たいか否かだけかも。

 

バイタクで周遊 

出口前の永定土楼バスターミナルの時刻表を確認。

で、これからどうするかな。

客待ちしていたバイタクのおっちゃんが話しかけてきたので、承啓楼 と、その周辺をちょっと周りたいんだけど…と言うと、

「田螺坑土楼群になぜ行かない?その他いろいろ回って160元だ。」

店(旅行代理店的な?)に連れて行かれ、壁の地図を見ながら説明してくれる。

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12:50 のバスに間に合う?と聞くと、充分間に合う、時間が余るくらいとのことなので、先に厦門までのバスのチケットを買って、周遊をお願いすることに。

結果、これは大変お勧めです。

9:30頃出発して、2時間ほどで参観したのは以下

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塔下村

 

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德远堂

 

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裕昌楼

 

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田螺坑土楼群

 

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承啓楼(土楼王)


中でも、四菜一汁と言われる田螺坑土楼群が一番ぐっときました。

程よく生活感があって、棚田のロケーションも壮観。水田の季節はもっと素敵に違いない!

さらに景区入口で入場券を買うとき、「南靖県」と書かれているのを見て、厦門のタクシーのおっちゃんが言っていたnanjingとは、ここであることに気づきました。田螺坑土楼群は、南靖土楼景区の中のひとつなんですね。

おっちゃん!私、バスには乗り遅れたけど、土楼を堪能して、nanjingにも来たわ!

 

土楼参観の大トリ承啓楼は、円型が何重にも重なり、さすがは土楼王!といった風格でしたが、観光客がかなり増えてきて、歩くのもままならないほどだったので、ちらっと見て退散。

バイタクのおっちゃんも、暑いし疲れてきた様子で、「ここで待ってるから見ておいで……」って感じになってきたし。

 

11:30頃に永定土楼バスターミナルに戻って、昼食。*1

このとき、この旅行中、唯一の日本人と出会う。

年休を使わず、三連休のみで、地方から羽田→天津経由で今朝早く厦門に到着、鉄道で永定に来て午前中に民俗村を参観、今から厦門に帰って翌日帰国だそうで、土楼に的を絞ったまさしく弾丸ですね。

 

厦門に戻る

12:50 に永定バスターミナルを出発。15分くらい走って、承啓楼にも停車。

途中、検問?があって公安が乗り込んできて、強烈に鋭い眼光で乗客全員を見渡したのに震え上がりました。

厦門に近づくにつれて渋滞がひどくなり、このあと飛行機で帰国するシンガポール女子がキレ始める。

特に、小さい子供がおしっこしたくなってバスを停め、路肩で用を足したとき。シンガ女子がキレるのと同じくらい、車掌のおばちゃんも「仕方ないでしょ!!」とキレていた。けど一番問題なのは、バスのトイレが壊れてて使用不可になってることなんやで……。

 

17:00頃、ようやく厦門に到着。

このバスの行き先はただ「厦門」となっていて、往路利用した枋湖客运中心に着くのかと思いきや、どこだかよくわからない路上に降ろされてしまう。

途方にくれて弾丸日本人に話しかけるも、明らかに私を避けていたのでw、しばらくタクシーを待ったけど空車が一向に来ず、バス停はないかしらとキョロキョロすると、BRTの行政中心駅を発見〜!

厦門は現在、地下鉄拡張中だそうですが、このBRTもなかなかの優れものです。

18:00頃、ホテル着。

一息ついてから中山路を散策して、職場へのお土産のパイナップルケーキなどを購入。

メイソウでピカソ岡本太郎を彷彿とさせるような前衛的でやけにおしゃれなピアスとブローチを爆買い。

 

夕食は厦門名物 西北拉麺。

さすがに疲れて、清潔で機能的なホテルで今日も早めに就寝。

*1:かなり高め

厦門〜土楼〜コロンス島 [2日目]

11/23(金) 土楼に泊る 

朝、がらーんとした中山步行街。

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明晩はまたこのホテルに泊まるので、キャリーケースを預け、バックパックのみで出発。

チェックアウトのとき、フロントの料金表を見て、Booking.com が特に安いわけじゃないことを確認。こうなったら予約サイトを通す意味って何?

ともかく、まずはATMで人民元をキャッシング。

 

またもや問題発覚の予定変更

さて、厦門市内から永定土楼へ行く手段はバスか鉄道ですが、中国では一般的に、どこに行くにも長距離バスが便利です。

厦門市内にはターミナルがいくつかあって、市街地から一番近いバスターミナルが湖滨南汽车站??検索していて見つけた永定行きの時刻表はこちら。

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 9:10発に乗るとして、早めに着いて切符を買ってから朝食を取る予定で、流しのタクシーを捕まえて行き先を告げると

「は?そんなバスターミナルはもう無くなったよ。無くなって一年くらいになると思う。今は更地だ」

なんと、またもや出鼻を挫かれることに。どおりでブログで見た旅行記では、皆さん市街地から遠いほうのバスターミナルから出発しているわけだわ…。

普通に「厦门 永定土楼 公车」で検索して出た時刻表が一年以上前に廃止になったもので、私だけがそれに惑わされたってこと?なんで??*1

 

 私「でで、ではもうひとつの枋湖客运中心へ行ってください…」

 司「何時のバスに乗るの?」 

 私「えっと…(検索して)8:40」

 司「……それはたぶん間に合わない。永定に行くなら鉄道は?駅に行く?」

鉄道での行き方をしっかり調べてなかったのと、中国の大きな駅の切符窓口にはうんざりなので、この提案を却下。ともかく枋湖客运中心へ行ってもらうことに。

 司「永定って土楼? 土楼見るならnanjingなんじゃないの? 土楼が沢山あるって、みんな普通nanjingに行くけど」

 私「nanjingとは初耳です(どんな字だろ?)。日本人はみんな永定に行くみたいだけど」

 司「でもまあ、俺は土楼より武夷山の方が面白いと思うけどな」

てなお話をしながら、朝のラッシュ終わりかけの道を、監視カメラを気にしながらもところどころスピードを上げながら、ターミナルに到着。

 司「もしかしたら間に合うかも…!この歩道橋を渡って、2階の奥が切符窓口だから、走れ!」

 私「谢谢!!」

とのことで、全速力で窓口へ。幸い誰も並んでない!

 「8:40の永定土楼行き1枚!」

 「…そのバスはもう発車したわ」

残念…やっぱり間に合わず。

售票員によると、次の永定土楼行きは12:40発。または9:50発永定バスターミナル行きに乗り、そこで土楼行きに乗り替えるか。

もちろん後者の切符を購入。切符には氏名とパスポート番号も記載されてます。この切符+顔認証システムで、私の行動はすべてマークされてるわけね。

時間を少しロスしたことで、待合室にて旅程を再考することに。

当初の予定は

  1. お昼頃に永定土楼民俗文化村に到着
  2. 昼食後、民俗文化村および洪坑土楼群を散策
  3. 今夜の宿、初渓土楼群に日没までに移動
  4. 翌日午前は初渓土楼群でのんびりして、夕方頃に厦門に戻る 

でも現状では、お昼を大きく過ぎて永定バスターミナルに到着、そこからさらに永定土楼民俗文化村に移動で、多く見積もってだいたい2時間くらいの遅れ?

日没までに初渓に着くとなると、洪坑にどれくらい滞在できるんだろ?

 

日没までに初渓土楼に着くことにこだわった理由は、こちらのポストを読んだから。

blog.goo.ne.jp

これは2011年だけど、そして幸い今日の天気は良好だけど、とにかく民俗文化村から初渓への交通事情、距離感がよくわからない。

時間が遅くなるならバイクじゃなく絶対に車に乗りたいし…現金をもうちょっと用意しといた方がいいかもと、ATMを探して再度キャッシング。

そして、どうやら今回の旅は思い通りにいかない気運みたいだし…と弱気になってきて、今日はとにかく初渓土楼に行くことに専念し、永定観光を明日に変更することに。

しかし結果的にはこれがベストな選択となりました。

 

永定、そして下洋へ

バスは定刻の9:50に出発、途中、ドライブイン的なところに停まって、軽く昼食をとる人も。

私はここで一房5元のバナナを購入。

実はこのとき、あまり体調が良くなく、日本出発直前まで咳と胃腸炎に悩まされていて食欲も無かったため、結局このバナナで、翌日のお昼まで食いつなぐことになったのでした。

13:20頃に永定バスターミナルに到着。

バイタクに乗る距離を短くするため、初渓土楼にできるだけ近いところまで公共交通で行こうと案内所で聞くと、14:10発下洋行きに乗れとのこと。

ここの售票員は外国人に慣れていないようで、私のパスポートを見て「どれが名前なの?」と言うので、surname欄を指すと、「え…?」と眉をしかめて凝視し、さらに下方の漢字の自署を見つけて「これは?」と言われ、「あ!そうそう、それも名前」という間抜けたやり取りをしてしまう。

ちなみに、この永定バスターミナルの壁全面に貼り出された時刻表には、湖滨南汽车站行きの便がまだ記載されていましたので、どなた様もどうかこれに惑わされませんように。

 

下洋へは20人乗り程度の小型バスで。フロントガラスに書かれた行き先はまさに「下洋/初渓土楼」。中学生くらいの子たちが通学で乗っていたのが印象的でした。

ところどころ、普通に人が暮らしている土楼がいくつも立ち並んでいる中を走ったりして、テンションが上がります。

15:00頃、終点の下洋に到着。食堂もやってる小売部みたいなお店の前にバスが停まりました。

私が乗っていたバスの運転手と、お店の人が立ち話をしていたので、

「初渓土楼に行きたいのですが」と聞いてみると、

「ここからはバイタクしかないね」

やはり。で、そのバイタクはどこに?

「あのへんにいるよ、おーい、初渓土楼だって」

うーん、車がいいんだけど…。さっそく乗れ乗れと促す運転手に、どれくらいかかるんですか?と聞くと、

「ほんの30分だよ。 30元ね」

ここまで来ると初渓土楼はもう近いのね。

ともかく他に選択肢は無いので、いよいよこれに乗ることに。バイタク初体験です。

www.instagram.com

バイクって、後ろに乗せてもらうにも技術が必要ですよね。カーブでの体重移動とか。私はやっぱり最初ちょっと怖くて、身体カチカチで、おっちゃんも運転しづらかっただろうと思います。

山道を延々と登ったり下ったり。でも道はきちんと舗装されていて安心。

山深くなって、一切誰ともすれ違わなくなったとき、まさかこのおっちゃんが豹変するなんてことないよね!?といった不安が脳裏に一瞬浮かぶも、肝心のここにはあの顔認証システムが無いのな。

ゆっくり走って30分足らずで初渓土楼古村落景区の入口に到着。入場券を購入。

前情報では70元とのことだったけど、請求されたのは50元。

バイクはさらに奥へ進み、南方特有の山肌に張り付くような立派なお墓なんかを通り過ぎて、ついに!日用品や干し柿などのお土産を売る屋台、簡易トイレが並ぶ広場に到着。突然視界が広がって、小さな川をはさんだ向こう側には、土楼が並んでいました。

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この景色、なんだかおとぎの国に来たみたいで可愛らしい!

おじちゃんは、「また呼んでね」と携帯番号を手書きした紙をくれたけど、道のりを考えると、なかなか呼びづらいですね。

 

初渓土楼に泊まる

五円八方と言われる初渓土楼群の中で、私が泊まる餘慶楼は一番手前。

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門を入るとおじいちゃんが座っていて、「あのう…予約しているのですが」と言っても特に反応がなく、まさか普通話(北京語)が通じないとか!?と立ち尽くしていると、やけに愛想の悪いお兄ちゃんがやってきて、スマホで予約をささっと確認したあと、手を出して「OK、はい160元」。

支払うと二階の部屋に案内され、タオルを一枚渡されて、チェックイン完了。

部屋はベッド、エアコン、テレビ、トイレ、シャワー付き。部屋の形もバームクーヘンの一切れみたいになってるのが面白い。

おそらくこの土楼に住んでいるのは1階の管理人一家だけで、2~3階がすべて客室の様子。*2

 

少し休憩して、初渓村を散策。

まずは向かいの展望台へ。この村全体を見下ろすことができる、絶景ポイントです。

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再度集落側に戻って、あたりを散策。

土楼は主に斜面に点在していて、登りきったところに初渓小学校があります。さらにその周辺は、近代的な住宅も。

ここで入村料が50元だった理由を発見。一番大きな集慶楼が、2018年2月より修復のため閉鎖中でした(工事完了時期は未定)。

そのためか観光客はほとんど無く、のんびりと土楼の暮らしに触れることができました。

 

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土楼によって、人がたくさん住んでいるところもあれば、ほとんど無人に近いところも。

基本的に出入り自由ですが、もちろん人と会ったら挨拶するのがマナー。皆さん快く迎えてくれます。また売り物を勧められたりすることはありませんでした。

上層階に登って良いか尋ねようにも誰もいないところでは、こっそり登ったりもしました。

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ただ、日没頃、住民が食事や入浴をする時間になったとき、入口でたむろしている人はどうぞどうぞと言ってくれたけど、内部にいた人には「入ってくるな」と怒られたりもしました。

生活エリアを見せてもらう訳なので、このあたり礼節をもって参観するべきですね。

 

日没後は食堂や小売部*3もさっさと閉店し、漆黒の闇となるので、体調が悪いこともあり、水だけ買って部屋に戻って、バナナを食べて19:30には就寝してしまいました。

 

 

*1:帰国後、再度検索してみると、跡地に厦门市教育科学研究院附属小学和附属幼儿园ができるらしいです。

*2:私はこの兄ちゃんを便宜上「老板」と呼んでいたけど、おそらく経営者でもなんでもなく、ただの雇われ管理人だと思われる。

なぜなら「明日の朝、永定民俗文化村まで車を手配できますか?」と、タクシーを呼んでもらうつもりで聞いた途端、「何時でも可能。私の車で送る」と二つ返事でOKし、それ以降、態度が一変して、出発の朝、早朝散歩に出かけようとする私に、遠くから満面の笑顔で手を振ってくれさえしたのだった。要するに送迎費150元は丸々このお兄ちゃんのポケットに入るわけだ

*3:物価やや高め

厦門〜土楼〜コロンス島 [1日目]

11/22(木) 移動日、出発前からアクシデント

午後半休で関西空港へ。

かなり早めに着いたけど、厦門航空カウンターは長蛇の列。インバウンド。

だがこの列に並んでいるときに問題が発覚。出発前なのにすでにアクシデント発生。

私は今回の宿を、すべてBooking.com で予約していたのだけど、いざ家を出るときに、見知らぬ東京の番号から着信履歴と留守電が入っていることに気づいた。

留守電を聞いてみるとBooking.com からで、今夜の宿になにかトラブル⁉︎?と身構えたけど、翌年の旅行のために予約している宿のことで、「連絡したいことがあり電話したが、話せなかったのでメールします、必ず確認してください」とのこと。

そこで、列に着いた待ち時間に…とメールを開けてみると、Booking.com の他に、今夜泊まるホテルからもメールが来ていることに気づいた。

今日のチェックインは何時になりますか?18:00までにチェックインしないと予約はキャンセルされます。遅れる場合は、デポジット200元を支付宝または微信にて支払ってください。

いやいやいや、私のフライトは19:20-22:00で、予約時に特別なリクエストとして「チェックインは23:00~24:00」と送ったところ、「リクエストを事前に確約することはできませんが、到着時に可能な限り手配できるよう努めます。」という返信がホテルより来ていたのですが、これが曲者だったわけです。

レイトチェックインのためデポジット支払えはわかるとして、なぜそれをリミット3時間前に言ってくるのか、なぜ上記の返信にてこれを言ってこなかったのか、え?どうなのよ?

とにかく皮肉なことに、この日別件でのBooking.com からの来電がなければ、私はこのメールに気づかないまま搭乗して、予約はキャンセルされていたかもしれないのです。

慌てて

  • チェックインは24:00頃になる
  • 私は日本人で支付宝などのアカウントを持っていない
  • 間もなく搭乗で、デポジットを支払うことはできない
  • 予約を取り消されてしまうと、今夜泊まるところが無くなる

旨を中国語で返信。送信済みのメールを確認すると文字化けしていたので、震える手で英語で再送信。Booking.com経由だと文字化けするんかい!

けどこれに対する返信がまたしても「到着時に可能な限り手配できるよう努めます。」だったため、これは自動返信で私の訴えは誰も聞いてない!キャンセルされる!!と、急いで中国人の同僚に電話して状況を話し、デポジットを立て替えてもらうようお願い。

支払うや否や「あなたの到着まで部屋を確保いたします」の返信が来て、とどのつまりはカネなんやな!

ディレイのため免税ショッピングをしながらメール対応する時間も十分あったのが、良いんだか悪いだか……て感じ。

 

そんなこんなで厦門高崎空港に到着

パスポートコントロールでは、噂通り顔写真と指紋を取られる。去年、青島で入国した時はこんなの無かったな。

中山路の問題のホテルへはタクシーで。

運転手に「どこから来たの?」と聞かれ、「日本から」と言ったら「旅行?」とか色々聞かれて、話しているうちになんか話が食い違う……いやいや逆逆、私は日本人で、旅行で厦門に来たの、と言ったらひどく驚かれた。

道中、話題の顔認証システムカメラが光る光る。こんな夜中のガラガラの高速道路で、きっちり制限速度で走ってるのも、このカメラのせいなんですかね。

ようやく24:30頃ホテルに到着。フロントに女性服務員がひとりぽつん…と座っていて、パスポートを出すと「ああ、あなたね」という感じで迎えられた。

というわけで、無事アモイ泊。

 

厦門〜土楼〜コロンス島 [旅程]

勤労感謝の日の三連休に年休1.5日を付けて、福建省厦門市と、永定県の土楼めぐりをしました。

 

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旅程

11/22(木)午後半休

19:20 関西空港 発 

22:00 厦門高崎空港 着

厦門

 

11/23(金祝)

09:50 枋湖客运中心 発

13:20 永定汽车站 着

14:10永定汽车站 発

15:00下洋 着

15:40初渓土楼群 着

初渓土楼泊

 

11/24(土)

7:30 初渓土楼群 発

8:00 洪杭土楼群(永定民俗村)  着

9:30〜11:30

 塔下村 德远堂

 裕昌楼

 田螺坑土楼群

 承啓楼

12:50 永定土楼 発

17:00 厦門

18:00 ホテル着

中山路散策

厦門

 

11/25(日)

午前 厦門大学〜沙坡尾〜民族路 散策

午後 コロンス島へ移動

コロンス島泊

 

11/26(月)有給休暇

午前 日光岩 コロンス島内散策

14:25 厦門高崎空港 発

18:20 関西空港

 

そうだ厦門に行こう

冬の終わりのある日、ふと

  • 二泊三日くらい
  • 飛行距離短め
  • 温暖な気候
  • そこそこ都会で市内交通が便利
  • 料理が口に合う
  • インスタ映えするカフェや街並み

そんな異国の街で、特に目的も無くダラダラ過ごしたいわ~と思い、真っ先に頭に浮かんだのが福建省厦門市でした。

なにしろ厦門は、上記に当てはまる街の、たぶん人気NO.1台北(または最近は台南?)のすぐ対岸にあり、気候も文化圏も同じ、すなわちほぼ同じものが食べられて、加えて租界時代のコロニアルな街並みもあって、かつ物価は台湾より安く、でも日本人にはぜんぜん人気が無いのでエアーやホテルは簡単に取れるという、私にとっては完璧な条件を備えた街なんですから。

 

だけど航空券購入にあたり、会社員の週末旅向きではないことがすぐにわかりました。

関空からは週4便のみ。

往路夜、復路午後なのは良いとして、月火木土なので、普通の週末だとどうしても最低2.5日の年休が必要になり、距離感とのバランスがダメ。往路木曜夜、復路日曜午後なら理想的なのに。

日本の三連休になる週末と、自分の仕事の都合、そして空席状況を考え合わせると、行けるのは11月の勤労感謝の日の連休まで無理。

4泊5日になってしまうので厦門市内だけではもったいない!とか考えてるうちに、そうだ土楼だ!どうせならコロンス島に宿泊する?とか、どんどん壮大な旅になってしまい、気づくと、これまで経験した中でも比較的アクティブな旅になってしまいました。

 

ウエイトが大きかったのはやはり土楼めぐり。

まず「土楼 行き方」みたいなワードで検索してみると、「個人で行くのは無理」とか「厦門の旅行会社で車&ガイドを手配するのが吉」とか書いてあったりする一方で、単身で行った方の旅行記もザクザク出てきて、かなり参考になるので、個人旅行は間違いなく可能。

例えば、特に参考にしたのはこちら

www.kokeshiyamada.com

amber-kshz.hatenablog.com

 

だけど私の場合、これらを見て思い描いていたようには進まず、行く先々で人に聞いて提案された通りに動いた結果がこれ、というのが実情です。要するに「行けばなんとかなる」?

ちなみに私は日常生活にはまあまあ困らない程度には中国語が話せ、中国国内旅行の経験もある方ですが、今回訪れた地域は旅行者の対応にそこそこ慣れているので、中国語が分からなくても(筆談などで)親身に対応してもらえそうに感じました。