コロナ明け初の海外旅行はメキシコへ。
3泊6日の3日目、最終日です。
- 中央郵便局 Palacio Postal
- CINSAのホーロー鍋
- シウダデラ市場 Mercado de la Ciudadela
- 街の様子がおかしい
- ヴァスコンセロス図書館 Biblioteca Vasconcelos
- グアダルーペ寺院 Basilica De Guadalupe
- 死者の日パレード
- 市内から空港へ
- 余談
中央郵便局 Palacio Postal
早朝5:00頃にメキシコシティのバスターミナルTAPOに到着。
メトロバスにて宿へ。4号線で乗り換えなしで便利〜。
24時間チェックイン可能のドミトリーで、シャワー浴びて荷物を整理して夜まで荷物を預かってもらうという段取りです。
宿に向かう際、世界一美しい郵便局の前を通る。門も美しいです。
シャワー&休息のあと、宿近くのチュロス屋さんで朝ごはんを食べて再び郵便局へ。
というのも今日は土曜日。中央郵便局の営業時間に諸説あり、google mapでは8:00〜12:00となっていたため、まず一番に行くのが安全と考えました。
9:00過ぎくらいに行くと営業していたけど、警備員さんによると、あの美しいロビーの見学は10:00〜16:00とのこと。
そこでいったんお買い物に行き、12:00頃に戻って、無事見学と日本への絵葉書を出しました(12/1現在未達)。
ちなみに昨今、景勝地などでも絵葉書が売っているとは限らないですが、郵便局の前には絵葉書を売る屋台が出ていました。
CINSAのホーロー鍋
郵便局からメトロバスでメルセー市場方面へ。
ずっと欲しかったCINSAのホーロー鍋を買いに行きます。
こちらで紹介されている安いお店に向かうはずが、なぜかバス車内で道を聞かれ(?)、いや、私は何も(言葉すら)わからないです、的な対応をしているうちに乗り過ごしてしまう。
慌ててバスを降りて引き返す道中にもCINSAを置いているお店がたくさんあって、リサーチ。まさに欲しかったサイズのミルクパンを発見。
ところが、結局このサイズのお鍋は最初に入ったお店にしかなくて、引き返すことに。もしバスを乗り過ごさなければ、私はこのミルクパンを手に入れられなかったってことでは!
展示品はホーローが一部剥げているところがあって、倉庫から6個入りの箱を出してもらって全品検品。
伝票を渡されて奥の窓口でお金を払ってハンコを押してもらって、棚に戻って商品を受け取る。
この一連の流れ、昔の中国とまったく同じ。そういえば、このようにして北京で買ったホーローの食器類を今も使ってます。*1
シウダデラ市場 Mercado de la Ciudadela
オアハカで買えなかったメルカドバッグに心残りがあり、地下鉄でシウダデラ市場へ。
だけど残念ながら、ここでも欲しい柄は無し。縁が無かったんだね。
それより、メルセーからシウダデラに向かう際に乗った地下鉄が途中で止まり、全員降ろされる。駅から地上に上がると異常な数の警官がいて、代替えのバスに乗せられる。上空にはヘリコプター。なんかあったのかな?
これが後のピンチの伏線だったことは、まだ知る由もない……。
街の様子がおかしい
郵便局の次は、有名な図書館へ。
それにしても、とにかく街の様子がおかしい。
あちこちにパトカーが止まってて、道路に規制線を張っている。
そうだ、死者の日のパレード!
死者の日はもう過ぎたのに、メキシコシティでは本日盛大なパレードが行われる。*2
その交通規制が始まっていて、もしかして午前に地下鉄を途中で降ろされたのもこれ?
けどパレードと地下鉄って、なんか関係ある?
あちこちにグラフィティのある街並みを眺めながら図書館に向かう。
この、ソカロより北から図書館のあたり、治安がよろしくないらしく、「できれば行かないように」と色々なところで書かれているのを見たけど、治安が悪いとは具体的にどういうことなんだろ?
スリひったくりはどこの国でもある程度あるとして、道を歩いていて突然撃たれるとか?
けど、街角で奥さんたちが立ち話してたり、小さい子供の手を引いて普通に歩いてたり、っていう極めて日常の風景のなかで、少なくとも私はその「悪さ」を感じることはなかったです。そういう「ニオイ」が無いというか。たまたま運が良かっただけかもしれないけど、、
だけど確かに、エリアによって貧富の差は感じました。
そして、このあたりに住む人たちは今日の死者の日のパレードとは無関係なんだろうな、ということも。
ヴァスコンセロス図書館 Biblioteca Vasconcelos
なんと壮観。
エントランスから眺めるだけではなく、図書館カードなどがなくても書架エリアにも入れたので、本を読もうかしら(読めないけど)と思ったのですが……
実は私は高所恐怖症のケがあって、正直かなり無理なダメな種類の構造でした。
やむをえず写真だけ撮って早々に退散。
グアダルーペ寺院 Basilica De Guadalupe
さて、図書館の次にどこへ行くか?
今日はちょうど土曜日なので、サンアンヘルの土曜市に行く?
だけど、なんとなくお買い物っていう気分ではない……。ここまでですでに、欲しいものはすべて手に入れてしまっていますからね。それも会心の実用品を。
そこで、反対の北方面に向かうことにする。
今回、東京での乗り継ぎ時に立ち寄った銀座のお店にて、たまたま見た海外のメキシコ本で、すごく不思議なビジュアルの寺院が紹介されていて、とっても気になったのです。
右側の旧聖堂が、歪んでるように見えますが、実際に歪んでいます。(この画像ほどではないけど……)
新聖堂がモダンでおしゃれ!
中も荘厳かつエレガント。これまでいろんな国で見た寺院の中で一番おしゃれかも。
ここでも結婚式でした。いまは乾季で、ベストシーズンなんでしょうね。
暑かったので、寺院でゆっくりして、さあ次はどうしようかな……
今回、オアハカでの計画を立てるので精一杯で、メキシコシティについては、あまり気が乗らないというか、しっかり調べていませんでした。
残念だったのは、ぐずぐずしていてバラガン建築の予約が取れなかったこと。
このなかでも特にヒラルディ邸が見たいと思いメールすると、日時の提案はいくつかいただけたけど、私の滞在日程には合わなかったです。
ヒラルディ邸は予約が取りやすいとの記述も見たのですが、やはり遅くとも2ヶ月くらい前にはコンタクトを取るのがよいのではと思います。
死者の日パレード
Walmart で職場用のお土産などを購入し、ソカロ方面に帰ることに。
というのも、宿のWhatsAppグループが騒がしくなってきて、曰く「前の道路が封鎖されていて宿から出られない」と。宿は決してパレードのルート上にあるわけじゃないんだけど……
ともかく、パレードは18:30に終点のソカロとのことなので、いまから向かってちょっと見れるかな〜
なんて、これは激しく考えが甘かったです。
ソカロ周辺に着くも、人が多すぎて近寄れず、なんも見えない……
宿に帰るには、本来ソカロを横切って行くのが近道ですが、まったく無理やし。
迂回してもしてもなかなか辿り着けず、ようやく宿まであと少し、というところまで来て、パレードに道を阻まれる。
このとき19:00頃。パレードの全容がわからない……
なにか情報を得るべく検索していて、2018年の在メキシコ日本国大使館による注意喚起を見つける。
私はまさにこの、5月5日通りを渡れずに足止めとなっているのです。
帰国便は0:50発で、0:05までに空港に着いて荷物を預ければいいので、なんとかなるとは思うけど、交通はいつ復旧するんだろ、、
旅のフィナーレに相応しい盛り上がり。ゴージャスなパレードの列は永遠に続くかのようで、こっちは気もそぞろですけども。
20:30くらいに、消防隊、医療従事者、そして街の清掃員の列がやってきて、歓声も最高潮。これが最後尾でパレードは突然終わり、張り巡らされていた柵があっという間に取り払われ、群衆もバラバラと解散。
私もホッ。日本に帰れる〜
市内から空港へ
宿で荷物を受け取り、帰途へ。
まずは当初の予定通り、メトロバス4号線の停留所に向かう。
道路は嘘のようにガランとしてて、そろそろ市内交通も復旧してんのかな?
一応 Google mapを見ると、TAPO 方面のメトロバスは3分後に来ることになってますが、いくら私でも、もうこれには惑わされないです……
バス停にお母さん、息子、おばあちゃんの3人家族がいて、私もその列に加わる。3分待ってももちろんバスは来なくて、そのままずっと待ってるうちに家族がソワソワしはじめたので、「メトロバスは運行しているんですか?」とアプリで話しかけてみると、「私たちもわからない……」という返答。
お母さんに「あなたはどこから来たの?」と聞かれ、日本ですと答えるとすごくびっくりされて、やだ言葉が通じないわ、おばあちゃん日本語できないの?となぜかおばあちゃんを前面に押し出してきたのがすごい面白かった。
おばあちゃんは「私もわかんないよ」などと言いながら*3、通じないのお構いなしにスペイン語で大量に話しかけてくる。
そのうえ、私はいまからメトロバスで空港に行って日本に帰るんだけどと言うと、家族はもっとびっくりして、「このバスで日本には行けないわよ」的なことを言われて絶望的な気分に。*4
バス停前で4人でオロオロしていると、通りかかったおっさんに、いきなり「バスなんて来るわけないじゃん、バカなの?」と笑われる。*5
お母さんが、「でも空港に行かなくちゃいけないのよ」と訴えて、なんか人が集まってきて、みんなでスマホを突き合わせて相談してる。
そういう私は、Uberを起動して車の様子を見ていたのですが、いつのまにか登場した男性が私にアプリを見せて、「この2ブロック先に地下鉄の駅があります」と教えてくれた。(実は知ってた)
その駅に向かわなければいけない雰囲気になったので、その場の皆さんにお礼を言って、言われた方向に向かう。
私はこのとき、持参した米ドル分をほぼ使い果たしていて、あとは交通ICカードにチャージした分を使い切ればキレイだなと思っていたので、できるだけ公共交通で空港に行きたかったのは確か。
でも地下鉄はイヤ……。だってキャリーケース持って階段を降りたり登ったりするのしんどいから。*6
頑張って地下鉄駅に着くと、更なる悲運が。駅に降りる階段前にいた駅職員?警備員?に止められる。「地下鉄は今日はありません」。でも予感はしてました。
今度はこの方が、運行している路線を乗り継いで空港に行く方法を教えてくれようとする。ぜんぜんわからなかったけど。
けど、なんで地下鉄まで止まるんだろう、祇園祭でも地下鉄どころか市バスだって迂回しながらも運行してるのに。あのソカロ周辺を埋め尽くしてた大観衆は、みんなどこへ消えてしまったの?どうやって家に帰るの?
そう考えると、車の取り合いになったらどうしようと、オアハカで車が見つからずタイムアウトになった記憶が蘇る。
一刻も早く配車依頼したくなったけど、一生懸命教えてくれた職員さんの手前、その方向に向かう。職員さんが見えなくなったあたりで配車依頼。
あっという間に空港に到着。これでもう安心。
余談
帰国便に乗ってすぐ、寝てしまいました。もうクタクタです。
だけど小一時間たったあたりで軽食の気配を感じて目が覚める。なんだかんだで夕食を取ってなかったので(ランチのエンチラーダが重すぎたっていうのもある)。
隣の席は上海に帰る中国人で、メキシコへは出張だったそう。中国からメキシコへは直行便がなく、上海ー成田ーメキシコシティ路線が便利なんだそうです。
「日本はいま何時?上海とほぼ同じ、夕方だよね、だからまだ寝ちゃだめだよ」
私は中国語歴が長く、このブログに書いた内容程度なら不自由なく話せるのですが、外国語で話が弾むって、なんて楽しくて嬉しいことなんだろうと、改めて感じました。
盛り上がりすぎて、CAさんから「おやすみの方が多いので、もう少しお静かに」と注意を受けてしまうほど。彼は「まだ寝ない方がいいのに」って言ってたけど。
なので、次の機会がいつなのかはわからないけど、いまもスペイン語の勉強は細々と続けてます。